■就学前および学童期に3種混合ワクチン（DPT) を接種することを小児科学会が推奨しています．これは学童期以降に流行する百日咳を予防するためです． ■現在百日咳には4種混合ワクチン（DPT-IPV）を乳幼児期に接種し，予防しています．しかし就学時には多くのお子さんで百日咳に対する抗体は低下してしまい，感染しやすい状態になっています． ■実際に百日咳は小学生以上で度々流行しているようですが，重症化することはまれであり，見逃されている場合が多いと推測されます．しかし乳児が感染すると重症化することがあり，時に生命にかかわります． ■3種混合ワクチンを就学前や学童期に接種する一番の目的は，乳児への感染を予防することです．また，百日咳に罹った小学生以上のお子さんは激しい咳に数週間悩まされますので，その予防という意義も十分に考慮されます． ■第一に接種すべき対象としては，赤ちゃんのいる，あるいはこれから赤ちゃんの生まれる家庭のお子さんです．接種時期は就学前（年長）と小学校高学年が推奨されています．小学校高学年では定期接種である2種混合ワクチン（DT）の代わりに接種することが可能です．ただし任意接種（有料）となります． ■接種を希望される方はお電話あるいは直接スタッフにお申し出ください．ネットでの予約は受け付けていません．